2019年2月18日月曜日

ワークショップ開催のお知らせ

みなさん、こんにちは。
お知らせです。来月の322日(金)にボサノヴァワークショップを行います。場所はPLUS+アンカーさんです。

PLUS+アンカーさんのウエブサイトはこちら→PLUS+アンカーウエブサイト

古民家の落ち着きの風情のあるカフェです。カフェは1階の広間で、薪ストーブもあって、温もりのある空間です。そのカフェの上の2階が多目的なスペースとなっていまして、習い事の教室ともなっているお部屋でのワークショップとなります。

演奏&レクチャー 田村ひろ

場 所 PLUS+アンカー(桐生市本町六丁目382)
日 時 2018322日(金)PM2:00~
参加費 無料 (お飲み物代500円)

お申込みはメールにて、参加者のお名前、
つながりやすい連絡先を明記の上、
hirotamura@mac.comまでお申込みください。

お問い合わせ先
アモローゾ 田村ひろ (http//:www.hirotamura.com)
TEL 080-3691-6796
Mail hirotamura@mac.com


内容は、「リラクゼーションとしての音楽ボサノヴァ」がテーマでボサノヴァの演奏、癒しの歌詞の朗読、ボサノヴァの解説(どういったところがリラクゼーションの効果があるのか?)をします。

今回のワークショップは無料ですが、お飲み物代として500円をお支払いいただきます。


ブラジルのエスタブリッシュの子息の間で広まった、正に豊穣の音楽ボサノヴァ。ヒーリングとしての音楽の良いところはただ、演奏の空間にいるだけで共鳴していくので、理屈ではなくダイレクトに癒されることです。静寂の中でゆらぎのヒーリングに豊かに浸れる機会ですので、ぜひぜひお気軽にご参加ください。


2019年2月10日日曜日

ジョアン・ジルベルトの話題

みなさん、こんにちは。
今回はボサノヴァのスタイルを創った人物ジョアン・ジルベルトのBlu-ray作品の発売と上映のお知らせです。
映像は2006年東京国際フォーラムAでのライブ、João Gilberto LIVE   IN TOKYOの模様を収録したもので、ジョアンの公式ライブ映像は世界初、しかも唯一のものだそうです。五千人の聴衆を前に淡々と弾き語る、まさにボサノヴァの真髄の映像が見られることになりますね。

詳しくはこちらのサイト→SPACE SHOWER MUSIC ジョアン・ジルベルト

また、この映像は映画館でも公開されるそうです。


2003年の初来日の際は、私も東京国際フォーラムのコンサートに足を運びました。五千人の満員の聴衆を前に、たった一人での弾き語りのコンサート。私の席は1階の最後尾で、ジョアンの姿は米粒ぐらいにしか見えません。そして演奏される音は非常に小さな音なのですが、温もりがあり、最後尾の私にもしっかりと音が伝わってくるのです。これがボサノヴァなんだと感動しました。そして興味深かったのは右隣の会社帰りのスーツを着ていたサラリーマン風のお客。途中からすっかり寝落ちしてましたw


2004年の再来日のコンサートはライブ盤としてCDがリリースされていますが、映像は公式では初となります。ブルーレイの方は5000本の限定発売だそうですので、売り切れ後はBSなどで放送されるといいですね。初来日の頃、東京では著名な方々、音楽関係者の間で話題となっていましたが、今年もちょっとした話題となるかもしれません。


2019年2月1日金曜日

ボサノヴァからのメッセージ

みなさん、こんにちは。月日が経つというより、時間の流れがどんどん加速していて、うっかりしていると置いていかれることを感じます。
今回はボサノヴァの歌詞についてです。去年、地元桐生市での桐生創造市で演奏させていただいたのですが、プロの司会者の方に演奏曲の訳詞を朗読していただきました。私がボサノヴァという音楽を一生歌っていこうと決めた2000年、ワンマンライブを開くのに歌詞の訳詞を、来てくださるお客さんにお渡ししようと思い、当時住んでいた東京の田無のカフェレストランで1曲、1曲、自分で訳していました。すると、その歌詞の内容は、ある曲は自分へのメッセージであったり、自分を癒してくれるものであったり、美しさで感動する内容だったりしました。それは、まさに私にとって神様からの贈り物であって、訳しながら感動して涙していたりしました。桐生創造市さんのイベントのテーマが「ギフト」であったので、とても感慨深いものになりました。
今回ご紹介させていただく歌は「Se todos fossem iguais a você もしもすべてがあなたと同じであったなら」という曲です。1999年公開されたブラジル映画「オルフェ」のエンディング曲で知ったのですが、元々は「黒いオルフェ」の元となった戯曲の中での曲であり、アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モラエスのはじめての共作だそうです。

歌詞訳詞

あなたの人生を生きなさい
あなたの道は愛と平和からなのです
あなたの人生を生きなさい
愛の美しい歌なのですよ

両腕を広げ
最後の希望の歌を歌いなさい
平和の 愛の 聖なる希望を

もしもすべてがあなたと同じであったなら
いつもなんとすばらしいことだろう

辺りに歌があふれる

女性を
街を
ほほえみを歌う歌が

太陽のような 
花のような
光のような
愛の美しさを望む歌が

真実はあるのだろう
まだ誰も見たことのない真実
もしもすべてがあなたと同じであったなら

映画「オルフェ」の中では、死んだはずの主人公の二人、オルフェとユリディスがカーニバルの中で幸せに満ちている現実の中にいる描写で幕を閉じます。まさに曲とシーンが昇華し、感動で涙しました。
その感動とともに渡ったリオでしたが、現実のリオは貧富の格差が激しく、治安も悪く、11日を貧困と絶望でで喘いでいる人々を目の当たりにしました。ある日、コパカバーナの海岸を散歩して、ベンチに座って海岸を眺めていました。すると、ベンチの下にいた空き缶を拾って生計を立てているらしい黒人がむっくりと立ち上がったと思うといきなり、その袋に入っていた空き缶をぶちまけました。その時のその人は明らかに自暴自棄になっているようでした。翻って、今日の日本の現状も格差社会が進み、私の街桐生市の商店街の状況も停滞したままです。
私はこの曲を歌わせていただく度に、祈らずにはいられません。社会に不正はなくなり、世界が平和と自由に満ち、共存共栄共生の中で自然は尊重されている世界が実現していることを。

歌で、音楽だけで世界が救われるとは思っていません。ですが、市場のように、色んな人が集まり、つながり合って、協力し合う。その中に音楽というもので関わらせていただければと思います。