2013年5月29日水曜日

生まれ故郷でのしあわせのひととき

 みなさん、こんにちは。昨日はNHKのBSプレミアムで名曲「イパネマの娘」にまつわるドキュメンタリー番組「世紀を刻んだ歌 イパネマの娘〜青春のメロディーの栄光と挫折〜」が放送されましたが、ご覧になりましたか?再放送が6月5日(水)午前2時からありますので、見逃した方は観てみてください。

 昨年から地元の公民館の婦人学級の開講式に呼んでいただく機会をいただいています。昨日はわたしの生まれた地での婦人学級「南カトレア学級」の講師としてボサノヴァを弾き語りで歌わせていただき、お話しをさせていただきました。昔、近所のとてもお世話になった魚屋さんの娘さんが公民館の職員の方にいらっしゃったり、館長さんも桐生市の国際交流協会に尽力された方だったりして、和やかなムードの中で演奏を始めさせていただくことができました。

 わたしが生まれた桐生市の新宿(しんしゅく)は講談社を創設し、報知新聞の社長でもあり、「雑誌王」と呼ばれた野間清治の生誕地です。わたしはそこで小学校1年生まで過ごしたのですが、当時は通りがにぎやかで活気にあふれていました。駄菓子屋でいろんなものを買ったり、はりめぐらされていた堀で模型の船を浮かべたり、近所の子達と野球や鬼ごっこをしたり、シューマイとラムネをお店で食べたり。いろんな思い出が甦ってきました。近所のひとたちもみな、家族ぐるみのお付き合いで、いまでもお付き合いのある方もいます。そんなあたたかなふれあいがある町が新宿でした。ご参加くださった70名のみなさんもそんな思い出がよみがえったのか、みなさん、お顔がパッと明るくなって、あたたかなムードに包まれました。残念ながら、にぎやかだった
通りも、いまは見る影もなくなってしまったのですが、そんなひとびとのふれあい、愛情を、リオに滞在したときのホームステイさせてくれたおばあちゃんやご近所のひとびとが接してくださって、新宿時代のひとびとのぬくもりを思い出させてくれました。元来、ひかえめな態度ですが、日本人の血筋にはあたたかく、やさしいこころづかいの気持ちがあると思います。心を開いて接することができれば、きっと日本人はむかしの良さをとりもどし、しあわせな社会をつくりだすことができると思っています。今回はそんなお話しもさせていただきました。シャルル・トレネーのシャンソンの名曲「街角」がオーバーラップする内容です。

 桐生市という町は北、東、西の三方を山に囲まれ、北は御神山の赤城山がいらっしゃいます。中心を渡良瀬川が流れ、南はひらけているという風水的にまれに見る素晴らしい土地です。学校の校歌にも山紫水明とうたわれています。人々が本来の自分を取り戻すとこの地はしわあせで住み心地がよい理想郷となるでしょう。


2013年5月20日月曜日

蔵空間でボサノヴァ

 みなさん、こんにちは。5月も半ばを越えております。家の辺りを散歩していますと、いろんな花がたくさん咲いています。誰に見られようとか、どこで咲こうとか、どんなふうに自分を見せようとか、そんなこと一切関係なく、それぞれが自分らしく、またそれぞれ個性があって、あるがままに咲いています。つぼみの間があり、また時期が来れば散ってしまいますが、それもまたあるがままなんですね。わたしもそんな存在でありたいです。
 さて、先週の土曜日ですが、前橋の大手町にありますギャラリー土蔵空間えばさんにおいて、ボサノヴァライブをさせていただきました。オーナーの江原和子さんとはフェイスブックでつながった方です。いろんなことに関心をもたれて、博識な方です。今年の2月にイタリア雑誌の表紙広告イラスト展をやられていたので、うかがい、演奏を披露しました。いろんな話題で会話も盛り上がり、演奏会の運びとなりました。とにもかくにも土の蔵の空間がまるでパワースポットのような落ち着ける空間なのです。戦争中、こちらがある大手町は空襲で焼けてしまったのですが、こちらのお屋敷と蔵は奇跡的に無事だったというのもなにかうなずけます。
 お客さまの人数を15名限定で、以前からある蔵をギャラリーへと再利用した落ちついた空間でのアットホームな趣となりました。おかげさまで15名満席となり、今回はボサノヴァの核であった人物、作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン、作詞家ヴィニシウス・ヂ・モラエス、演奏家ジョアン・ジルベルトにちなんだ曲のみを演奏させていただきました。わたしにとっては、ボサノヴァ、イコール、この3人の三位一体があの奇跡的な音楽を生み出したと考えているからです。
 今回、前半、後半の2部構成で休憩時間にはおいしいフルーツポンチがふるまわれました。前半のラストにはフリーのアナウンサーの藤弓真千さんのボサノヴァ詞の日本語訳の朗読のサプライズもあり、来て頂いたお客さんには楽しんでいただけたのではないでしょうか?
 来てくださったお客さまはみなさん、リラックスしながらも真摯に耳を傾けてくださいました。主催してくださった江原さんはよりよい会になるよう誠実に尽力してくださいました。この場を借りて本当に感謝申し上げます。こちらでの演奏は今回を皮切りにNostargia Moderna(モダン・ノスタルジー)というコンセプトで四季に併せて行うこととなりました。次回は7月20日(土)「夏を唄う」と題して予定されております。ボサノヴァの源流サンバや夏にちなんだボサノヴァの曲をお届けする予定です。


2013年5月13日月曜日

ソルフェジオ周波数

  みなさん、こんにちは。気温がめまぐるしく変わる気候ですね。
 遅くなりましたが、地元桐生市で開催されたボサノヴァ@ホームですが、楽しく、素敵な時間を過ごすことができました。主催者の野口素直さんをはじめ、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました。演奏を終えて、その後わたしのレクチャーのあとのシェアリンングでは、みなさん、どの方も満面の笑みでお話しされて、時間の経つのを忘れてしまうほど楽しい談笑となりました。野口さんのSUNAO WORKSさんでもこれからも続けさせていただくということで、わたしの方も意欲満々です。ご興味ある方がいらしたら、お気軽にわたしの方へお問い合わせください。
 今回はソルフェジオ周波数というものについてですが、7世紀以前の音楽にソルフェジオ音階というものが使われていたそうです。古くから伝わるグレゴリオ聖歌で使われていた音階の周波数で、順に369Hz、417Hz、528Hz、639Hz、741Hz、852Hzだそうです。ここ最近、この周波数は人間の身体や脳にポジティブな影響を与える力があると言われています。とくに528Hzがよいのだそうです。ギターでこの周波数に合わせるとA=444Hzにチューニングすることになり、C=528Hzとなります。
 実は今回のボサノヴァ@ホームでそのチューニングにしたところ、効果が絶大でした。参加されたみなさんがときどき深い眠りに落ちているのが見てとれました。やはり、周波数ですから、デジタルであるCDやインターネットでその音を流した場合は音の情報をすべて伝えることはできません。やはり、生の響きを直接浴びて共鳴するのがベストだと思います。
 学校で吹奏楽を教えているある先生からお聞きしたのですが、近年の若い子たちのピッチがあがっているらしく、むかしはA=440Hzが普通でしたが、いまではA=442Hzが標準のようです。人間の集合意識全体で無意識に周波数が上がってきているのかもしれません。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。