ボサノヴァの楽譜に見られるコード(和音)の記号を見ますと昔のポップスやフォーク、演歌と違って、アルファベット文字に7という数字が決まって付いています。おまけにカッコで括られて9や13など、テンションノートといわれる音も加わり、コードの音を聞いても複雑な音に聞こえるものとなります。
レッスンに来られる方でピアノやギターの経験者が先ず言われるのがコードが難しいということです。確かにテンションが加わったコードをそのままピアノで弾いたり、ギターでもコードブックに載っている形で押さえたら、大変難しいことになってしまうのですが、アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトなどオリジナルのブラジル人は基本的に4本の指(人差し指、中指、薬指、小指)で指板を押さえます。つまり、ほとんどのコードは4音しか鳴らしません。それは親指でベース音、その他の3本の指でつま弾く形でリズムを弾くからなのです。その弾かれるコードのフォームを憶えてしまえば複雑な和音を弾くことも、それほど難しくはありません。
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