2009年6月29日月曜日

ひとの創造力

わたしはApple社のパソコンを愛用しています。初めて買ったのはOSがウインドウズのノートブック型パソコンでしたが、Apple社のパソコン、マッキントッシュ(以下マックと記述)の直感的なインターフェース、何より、筐体とOSの画面の美しさに惹かれました。そして初期の傑作、初代マック以来のあこがれのパソコンだったからです。

そのApple社の創業者の一人でもあるスティーブ・ジョブズ氏にも、何故か昔から興味を持っていました。1980年代当時、パソコン業界で隆盛を誇っていたIBM社(現在IBM社はパソコン業界から手を引いていて、当時からしたら信じられません。)にApple社はなびかず、自社のみで製品開発をしていて、そういう反骨精神に共感していたのかもしれません。

ジョブズ氏はスティーブ・ウォズニアック氏と共に2人でフォルクスワーゲンのトラックを売った資金を元手に、ガレージでコンピュータの基板をつくりました。これがApple社の最初の製品となりました。その後、コンシューマー向けのパソコン、マッキントッシュ(通称マック)が大成功し、ジョブズ氏は一躍、億万長者になりました。

その彼がマックで大成功を収めていた当時、1985年、雑誌のインタビューで、記者から、コンピュータはこれからどう変わるかと聞かれ、29歳のジョブズ氏は「将来、家庭にコンピュータを備える最大の理由が、コミュニケーションの全国的なネットワークに参加するため、ということになるでしょう。電話に匹敵する、注目すべき飛躍的な進歩です。つらいのは、世間は具体的な答えを求めるのに、ぼくらはそれが出せない事ですね。」と語っています。まだ、この当時はインターネットが存在しませんでした。そしてジョブズ氏は人類のコミュニケーションの飛躍に貢献したグレアム・ベルの電話の発明の偉大さを熱く語っています。

その後、ジョブズ氏は自ら引き抜いて据えた経営責任者によって、Apple社を追い出されてしまうのですが、彼は新しくNeXT社を立ち上げ、このワークステーションで最初のWebサーバとウェブブラウザが試作され、インターネットの先駆けとなりました。そしてもうひとつの立ち上げた会社、3D CG映画の会社、Pixer社が大成功を収め、1996年Apple社に返り咲きます。以後、大胆で革新的なパソコンを次々と発表し、また、iPodの発売によって傾きかけていたApple社の経営を立ち直らせました。

そして2007年Apple社はiPhoneを発表します。ジョブズ氏はその発表会で、「今日Appleは電話を再発明します。」と言いました。そして現在、iPhoneは世界で2008年第4四半期までで1300万台以上を販売したそうで、世界のコミュニケーションのあり方に多大な影響を与えています。

わたしの視点で、このジョブズ氏にまつわる一連の出来事は、まぎれもなくジョブズ氏がApple社を立ち上げた初めから持ち続けていた”世界のコミュニケーションの発達に貢献したい”という”思い”が、世界中をも動かす創造を実現したように思えます。聖書に「芥子粒ほどの信念があれば山をも動かす」というキリストの言葉が有りますが、ジョブズ氏の’世界のコミュニケーションを広げる’創造はまさにこれではないでしょうか?

それから、人の”思い”の創造が実現される要素は、その”思い”は宇宙、世界に貢献できるか?そして、その”思い”を持ち続けることができるかだそうです。

あなたはどんな”思い”を実現したいですか?

参考資料 MAC POWER 2009.Vol.1、モノマガジン No.274、月刊プレイボーイ1985年3月号、ウィキペディア

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