みなさん、こんにちは。昨日はNHKのBSプレミアムで名曲「イパネマの娘」にまつわるドキュメンタリー番組「世紀を刻んだ歌 イパネマの娘〜青春のメロディーの栄光と挫折〜」が放送されましたが、ご覧になりましたか?再放送が6月5日(水)午前2時からありますので、見逃した方は観てみてください。
昨年から地元の公民館の婦人学級の開講式に呼んでいただく機会をいただいています。昨日はわたしの生まれた地での婦人学級「南カトレア学級」の講師としてボサノヴァを弾き語りで歌わせていただき、お話しをさせていただきました。昔、近所のとてもお世話になった魚屋さんの娘さんが公民館の職員の方にいらっしゃったり、館長さんも桐生市の国際交流協会に尽力された方だったりして、和やかなムードの中で演奏を始めさせていただくことができました。
わたしが生まれた桐生市の新宿(しんしゅく)は講談社を創設し、報知新聞の社長でもあり、「雑誌王」と呼ばれた野間清治の生誕地です。わたしはそこで小学校1年生まで過ごしたのですが、当時は通りがにぎやかで活気にあふれていました。駄菓子屋でいろんなものを買ったり、はりめぐらされていた堀で模型の船を浮かべたり、近所の子達と野球や鬼ごっこをしたり、シューマイとラムネをお店で食べたり。いろんな思い出が甦ってきました。近所のひとたちもみな、家族ぐるみのお付き合いで、いまでもお付き合いのある方もいます。そんなあたたかなふれあいがある町が新宿でした。ご参加くださった70名のみなさんもそんな思い出がよみがえったのか、みなさん、お顔がパッと明るくなって、あたたかなムードに包まれました。残念ながら、にぎやかだった
通りも、いまは見る影もなくなってしまったのですが、そんなひとびとのふれあい、愛情を、リオに滞在したときのホームステイさせてくれたおばあちゃんやご近所のひとびとが接してくださって、新宿時代のひとびとのぬくもりを思い出させてくれました。元来、ひかえめな態度ですが、日本人の血筋にはあたたかく、やさしいこころづかいの気持ちがあると思います。心を開いて接することができれば、きっと日本人はむかしの良さをとりもどし、しあわせな社会をつくりだすことができると思っています。今回はそんなお話しもさせていただきました。シャルル・トレネーのシャンソンの名曲「街角」がオーバーラップする内容です。
桐生市という町は北、東、西の三方を山に囲まれ、北は御神山の赤城山がいらっしゃいます。中心を渡良瀬川が流れ、南はひらけているという風水的にまれに見る素晴らしい土地です。学校の校歌にも山紫水明とうたわれています。人々が本来の自分を取り戻すとこの地はしわあせで住み心地がよい理想郷となるでしょう。
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