2013年5月20日月曜日

蔵空間でボサノヴァ

 みなさん、こんにちは。5月も半ばを越えております。家の辺りを散歩していますと、いろんな花がたくさん咲いています。誰に見られようとか、どこで咲こうとか、どんなふうに自分を見せようとか、そんなこと一切関係なく、それぞれが自分らしく、またそれぞれ個性があって、あるがままに咲いています。つぼみの間があり、また時期が来れば散ってしまいますが、それもまたあるがままなんですね。わたしもそんな存在でありたいです。
 さて、先週の土曜日ですが、前橋の大手町にありますギャラリー土蔵空間えばさんにおいて、ボサノヴァライブをさせていただきました。オーナーの江原和子さんとはフェイスブックでつながった方です。いろんなことに関心をもたれて、博識な方です。今年の2月にイタリア雑誌の表紙広告イラスト展をやられていたので、うかがい、演奏を披露しました。いろんな話題で会話も盛り上がり、演奏会の運びとなりました。とにもかくにも土の蔵の空間がまるでパワースポットのような落ち着ける空間なのです。戦争中、こちらがある大手町は空襲で焼けてしまったのですが、こちらのお屋敷と蔵は奇跡的に無事だったというのもなにかうなずけます。
 お客さまの人数を15名限定で、以前からある蔵をギャラリーへと再利用した落ちついた空間でのアットホームな趣となりました。おかげさまで15名満席となり、今回はボサノヴァの核であった人物、作曲家アントニオ・カルロス・ジョビン、作詞家ヴィニシウス・ヂ・モラエス、演奏家ジョアン・ジルベルトにちなんだ曲のみを演奏させていただきました。わたしにとっては、ボサノヴァ、イコール、この3人の三位一体があの奇跡的な音楽を生み出したと考えているからです。
 今回、前半、後半の2部構成で休憩時間にはおいしいフルーツポンチがふるまわれました。前半のラストにはフリーのアナウンサーの藤弓真千さんのボサノヴァ詞の日本語訳の朗読のサプライズもあり、来て頂いたお客さんには楽しんでいただけたのではないでしょうか?
 来てくださったお客さまはみなさん、リラックスしながらも真摯に耳を傾けてくださいました。主催してくださった江原さんはよりよい会になるよう誠実に尽力してくださいました。この場を借りて本当に感謝申し上げます。こちらでの演奏は今回を皮切りにNostargia Moderna(モダン・ノスタルジー)というコンセプトで四季に併せて行うこととなりました。次回は7月20日(土)「夏を唄う」と題して予定されております。ボサノヴァの源流サンバや夏にちなんだボサノヴァの曲をお届けする予定です。


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