2020年4月12日日曜日

YouTubeチャンネル始めてます。

皆さん、こんにちは。
コロナウイルスの感染拡大の影響が世界中に影響が出ています。日本では緊急事態宣言が出され、対象地域は東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県だそうです。終息はまだ見えませんので、外出を控えて、制限のある中で、自分ができることをしていくしかないですね。



私ごとですが、去年の暮れからYouTubeチャンネル:Hiro Tamuraを開設しました。動機は、ボサノヴァ音楽の創始者ジョアン・ジルベルトの音楽スタイルをもっと世に広めたい、分かち合いたいという思いです。
ジョアン・ジルベルトの音楽スタイルはシンプルです。基本的には声とギターの弾き語りです。一聴したところでは、聞き心地の良いソフトな音楽と思われるかもしれません。しかし、いざ、それを弾き語りしようとすると容易くないことに気づきます。音程をとるのが難しい微妙なメロディー、テンションを含んだ複雑な和音、シンコーペーションのある複雑なリズム、そしてジョアンの魅力は、歌とギターが、あたかも2人で演奏しているように聴こえる歌とギターの絶妙なコンビネーションにあることなのです。
これまでに、ジョアンの発表したいくつかの曲を採譜した楽譜集、ネットではジョアンの演奏した曲のコードヴォイシングを発表されているサイトが見受けられました。Youtubeでもジョアンの演奏をコピーした演奏を動画にしている方たちが見られましたが、自分も20年以上前からざっとコピーしてきた経験からすると、ジョアンの弾き語りでの素晴らしさ、それは、例えば、1コーラス目と2コーラス目ではメロディーが微妙にフェイクされていたり、バチーダを変えていたりして、その微妙なゆらぎが完璧なピッチと正確なリズムの精緻なコンビネーションの演奏で繰り広げられているところにあることは分かっていましたが、それを完璧に演奏、または楽譜に著している人はいませんでしたし、私もしてきませんでした。
そして、意を決して、私は完璧に採譜した楽譜をつくって、それを基にジョアンの演奏を再現してみようと思いました。その一番の動機は、何年も前ですが、何かの本でボサノヴァの楽譜集の草分けBossa Nova Songbookシリーズで有名なALMIR(アウミール)社の創始者Almir Chediak(アウミール・シェヂアキ)氏がジョアン・ジルベルトのソングブックを編纂し、ジョアンに確認を求めたことを知りました。リオで、Zé Renato(ゼー・ヘナート)氏のコンサートを観に行った時、開演前の客席にいるゼー・ヘナート氏にバッタリお会いしました。その時、隣に居たのがシェヂアキ氏だったのです。私のことを紹介してくださいましたが、シェヂアキ氏は大人しい方でニッコリ微笑んでいました。今思うと、お会いした時に、自分がボサノヴァの曲のハーモニーを知るのに、どれほどソングブックが役立ったかをお伝えしておけば良かったかと後悔しました。シェヂアキ氏は路上で強盗にあい、銃で撃たれて帰らぬ人となってしまったからです。シェヂアキ氏もジョアンのソングブックを世に出したかったんだと知り、彼の意志を継いでみたいと思いました。
譜面にはとても弱い自分ですが、楽譜ソフトFinaleを使って、少しづつ楽譜にしていきました。著作権がフリーの「Aos pés da cruz 十字架のもとで」をビデオと共にあげておきます。ジョアン・ジルベルト、ボサノヴァにご興味がある方の参考になれば幸いです。