2009年4月21日火曜日

うたセラピー

2007年 12月 10日 月曜日

 今年デビュ−20周年を迎えた沢田知可子さんという歌手がいます。言わずと知れた「会いたい」という曲が大ヒットした方です。「会いたい」は「21世紀に残したい泣ける名曲ベスト100」の第1位に選ばれたそうです。
 新潟中越地震復興コンサートに参加され、そのときに「会いたい」を歌っている時に大粒の雹が降り、歌い終わったらピタッと止んだという不思議な体験をされたそうです。彼女はそのとき、地球の悲鳴を感じ、「今ここで私は歌いながら地球と向かい合っているんだ」と思ったそうです。そして以後、チャリティに参加するようになったそうです。
 彼女の歌への想いも変わり、「会いたい」をヒット曲としてでなく、鎮魂歌という癒しの曲として歌うようになったそうです。沢田さんは言います。「私の役立ち方は、歌の先にあるヒーリングとかセラピーだなって思ってるんです。音楽療法として医学界で認められ始めていますが、音楽の力ってものすごいんですよ。歌には波動があります。それが痛みを取ったり、体を調整したり、自己治癒力を高めるパワーがあるんです。これをコンサートレベルでできるようになりたいと思って、うたセラピーと銘打ってやっているんです。歌を聴いて、心をオープンにして、自然と嬉しい涙を流して、スッキリして元気になって帰っていってもらいたいんです。」と。雑誌で、彼女のこれらの言葉を読んで、本当に感激しました。
レコード会社の押し付けられた枠組みをはずれ、ご苦労もされたそうですが、自分に素直になり、自分のやりたいと思う活動をされていてとても素晴らしいと思います。歌のジャンルこそ違いますが、わたしも同じ想いでし、彼女のような素晴らしい歌手がこうした活動をされておりのを知って、自分の活動も力づけられた思いがします。
 沢田さんが歌は波動だとおっしゃっていますが、わたしもその通りだと思います。そして人間も、物質も精密な顕微鏡で見れば、原子の周りを電子が回って振動しているものだそうです。だからあるものとあるものが共鳴するんですね。人間は脳から発した電流によって、手を動かしたりしています。でも、マッサージ器をあてても動いたりします。エレキギターは弾いた弦の振動が、スピーカーから発している音に共鳴して長く鳴らすこともできます。共鳴しているからです。わたしは科学者ではないのでうまく説明できませんが、どんな歌でも理屈でなく人々に、その波動が共鳴することがあると思います。ボサノヴァも、頭を空っぽにして体で、心で感じて受け取っていただきたい。ボサノヴァの波動を感じて、受け取ってもらえたらと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿